2013-01-01から1年間の記事一覧

【中国茶の時間】「茶詩・漢詩と中国茶と」冬至のころ

北半球では日が最も短くなる「冬至」のころ。 日本では、かぼちゃを食べたり、ゆず湯などが知られていますが、 古代中国の宮廷では、冬至は「元旦の儀」と同じくらい、 大切にされた節気だったのだそうです。 今月は、唐の詩人・白居易の「邯鄲冬至夜思家」…

【墨ワークショップ】スケッチ

毎月、墨をするところから始め、墨を使って遊ぶ「墨ワークショップ」。 今月のテーマは「スケッチ」でした。 机の上には、スケッチするためのさまざまな物が並びます。 クリスティーン先生がフィンランドで見つけた木彫りのクマや、 インド土産のゾウ、綿業…

【Free Talk】芸術についてやさしい英語で話しましょう

アートを中心に、話したい内容を英語で自由に話す 初心者向けのクラスです。 今月は、参加者の皆さんが最近見た展覧会や映画についての 話題が出てきました。 まずクリスティーン先生から、イングランドで見つけたアートブックについて 説明がありました。 …

【仏教なぜなに問答】

仏教のふしぎを、お坊さんとともに考え、学び、語る「仏教なぜなに問答」。 今月はお経を読むのはお休みし、 参加者の皆さんの質問にお坊さんが答えるという、 まさに「問答」が行われました。 ちょうど正倉院展の時期だったこともあり、 「仏さまとブッダは…

【中国茶の時間】「茶詩・漢詩と中国茶と」霜降のころ

暦の上では、北国に霜が降りはじめる節気「霜降」のころ。今月の花湯は、今年の秋に咲いたキンモクセイのお茶でした。 福建省のキンモクセイは、桃のような甘い香りがするのが特長です。 点心の焼きまんじゅうといただきました。 十月の漢詩は、もうすぐ見頃…

【中国茶の時間】「茶詩・漢詩と中国茶と」重陽のころ

夏休みをはさんで2か月ぶりの中国茶会は、 二十四節気の「重陽(ちょうよう)」がテーマ。 前日の9月9日が、ちょうど重陽でした。 奇数で最大の「9」が重なる日で、 中国ではおめでたい日とされているそうです。 みなさんが揃うのを待つあいだに、 花湯…

中国茶の時間「茶詩・漢詩と中国茶と」大暑のころ

一年のうちで最も暑さがきびしくなる「大暑」のころ。 夏の暑さにちなんだ漢詩二編を読み、 お好きな一節を和紙に書き写しました。 その漢詩をご紹介します。 一つめは、「夏日題悟空上人院」。 晩唐の詩人、杜荀鶴(とじゅんかく)による詩です。 「暑い盛…

【英詩を楽しむ】テニスン作『イノック・アーデン』

今月のテーマは、ヴィクトリア朝の詩人 テニスンによる物語詩『イノック・アーデン』。 武田先生が『イノック・アーデン』を知ったきっかけは、 『ジュニアそれいゆ』や『ひまわり』といった雑誌で紹介されていた、 英詩の記事を読んだことだそうです。 先生…

【芸術についてやさしい英語で話しましょう】第7回:絵巻物

今回のテーマは「絵巻物」。 『源氏物語』や『信貴山縁起』を題材に、絵巻物の世界をひもときました。 『源氏物語』は、「作り絵」という手法が用いられています。 後に日本画の代表的な顔の描き方となる「引目鉤鼻(ひきめかぎばな)」で描かれていて、 表…

【仏教なぜなに問答】

「仏教なぜなに問答」では、毎月「仏説無量寿経」というお経を 少しずつ読み進めています。 全部で四十八願あるお経のうち、今月は「四十四願」を読みました。 今日は、こんな話がありました。 「聞く」とは「出会う」ということであると。 お経を聞くと、す…

【英詩を楽しむ】雲の詩学

毎月、アメリカやイギリスの詩人が書いた詩を読む「英詩を楽しむ」。 今月は少し趣向を変えて、「雲の詩学」がテーマです。 講師の武田先生は、長く「雲」にまつわるものを収集されてきたそうです。 その内容は、画集や写真集、詩集や絵本、ポストカードなど…

中国茶の時間「茶詩・漢詩と中国茶と」夏至のころ

太陽が夏至点を通過し、北半球では昼が最も長くなる頃。 今月のお教室は、間近に迫った「夏至」がテーマでした。 今月の漢詩は、タイトルそのものが「夏至」。 北宋と元の間の、短い期間の「金」時代の詩人、 趙 秉文(ちょう へいぶん)の作です。 七言絶句…

【芸術についてやさしい英語で話しましょう】第5回:葛飾北斎「神奈川沖浪裏」

芸術について、簡単な英語で話す練習をする英語教室です。 今回のテーマは、「葛飾北斎『神奈川沖浪裏』 The Great Wave of Kanagawa」。 世界的に有名な日本美術作品のひとつです。波をダイナミックに描き、富士山を遠くのぞむ構図、 ヨーロッパから伝えら…

ウクレレレッスン

毎月一曲ずつ練習している、ウクレレ教室。 今月は、「IF I HAD YOU」という曲を練習しました。1920年代のジャズのスタンダードナンバーで、 フランク・シナトラやビング・クロスビーの録音も残っています。 ウクレレで弾きやすいコードにアレンジして、練習…

【墨ワークショップ】第3回 雨

墨をするところから始め、墨を使って遊ぶ「墨ワークショップ」。 梅雨に入った6月は、「雨」をテーマに描きました。 雨といっても、ぽつぽつ降る雨、暴風雨、夕立ちなど、 さまざまな表情があります。 参加者のみなさんは、想像力をふくらませて 自由に描き…

【仏教なぜなに問答】

仏教のふしぎを、ともに考え、ともに学ぶ「仏教なぜなに問答」。 毎月「仏説無量寿経」というお経を少しずつ読み進めています。 四十八願の大願があるうち、今月は「四十三願」を読みました。 四十三願には「いのち終わりてのちに 尊貴〈そんき〉の家に生じ…

中国茶の時間「茶詩・漢詩と中国茶と」小満のころ

この日は、二十四節気の「小満」。 春に咲いた花の実が、なり始める頃。 今日決まったことは、大方うまくいくとされる日です。 日本では桜や桃、ぶどうの実がつきはじめ、 中国では、杏や梨、なつめの花が咲き、実をつけ始める時季だそうです。 今月の漢詩は…

【芸術についてやさしい英語で話しましょう】第3回 モネの「睡蓮」

この日のテーマは、モネの「睡蓮」。 まず、モネと作品についての説明がありました。 モネは「睡蓮」のシリーズだけで250もの油彩作品を描いたこと、 パリ郊外のジヴェルニーにある自邸の庭に睡蓮を植え、 人生後半の30年以上をかけて描き続けたこと。 季節…

【墨ワークショップ】第2回 春の花

墨の世界を遊ぶ「墨ワークショップ」の第2回。 今月のテーマは「春の花」。 初めに、チューリップをモチーフに 筆の動かし方を練習して、 実際に花を見ながら墨で描きました。 今、ちょうど見ごろのツツジやジャスミン、パンジーやロベリアの 花を見ながら…

【英詩を楽しむ】ピーターラビット

毎月、イギリスやアメリカの詩人が書いた詩を読んでいます。 4月は「ピーターラビット」特集でした。 「ピーターラビット第1集」の冒頭から順に読んでいきました。 初めにテキストを読んで内容を把握してから 英語の朗読CDを聞き、リズムのよい韻や語感を確…

【墨ワークショップ】第1回さくら

4月から始まった、4回シリーズの「墨ワークショップ」 第1回のテーマは「さくら」。 まずウォーミングアップに、新たな試みに挑戦。 それは「息に合わせて、線を描く」というもの。 息を吸うのと同じ時間だけ線を引き、 息をはく時は、逆の方向に筆を動かす……

「英語についてやさしい英語で話しましょう」春夏クラスのお知らせ

国内や海外で出かけた展覧会で、見学した作品や自分の作品について 感想を述べたりディスカッションしたり、それが英語でできたらどんなに素敵でしょう。 芸術について簡単な英語で話す英語教室「英語についてやさしい英語で話しましょう」の 春夏クラスが、…

【仏教なぜなに問答】

毎月、「仏説無量寿経」というお経を読み進めていますが、 今月は、ちょっと番外編。そもそもお経とはどんなものなのかについて、 みなさんで考えました。 たとえば、こんなお話がありました。 お経というのはすべて決まり事があり、 それは、お釈迦様が話し…

中国茶の時間【茶詩・漢詩と中国茶と】春分のころ

太陽が春分点に届き、昼と夜の長さが等しくなる頃。 「春分」にちなんだ漢詩を書き、お茶と点心を味わいました。 この日の漢詩は、晩唐の詩人、杜牧(とぼく)の「題禅院」。 杜牧は、唐時代に活躍したエリートだそうです。 大杯になみなみと入れた酒を飲み…

【仏教なぜなに問答】

今月は、お経の内容からは少し離れて、 毎月読みすすめているお経「仏説無量寿経」そのものについての お話がありました。少しご紹介します。 「無量寿経」は、2巻に分かれたお経。 上巻では、阿弥陀さまという仏さまが、 どのようにして法蔵菩薩(ほうぞう…

中国茶の時間【茶詩・漢詩と中国茶と】

雪が溶け、水が温み、草木が芽を出し始める 二十四節気の「雨水」の頃。春を告げる花「梅」にちなんだ漢詩二編の中から お好きな一節を和紙に書き写しました。 一つめは、初唐の詩人・張説(ちょうえつ)の「幽州新歳作」。「幽州での春は、雪が梅花のように…