中国茶の時間【茶詩・漢詩と中国茶と】春分のころ


太陽が春分点に届き、昼と夜の長さが等しくなる頃。
春分」にちなんだ漢詩を書き、お茶と点心を味わいました。


この日の漢詩は、晩唐の詩人、杜牧(とぼく)の「題禅院」。
杜牧は、唐時代に活躍したエリートだそうです。


大杯になみなみと入れた酒を飲み干した
若いころを回想。
そして髪が白くなって、寺の腰掛けに座り
茶の煙がたなびき、花びらが風にゆらぐのを見つめる
老いた心境を詠んだ、七言絶句の詩です。


漢字は一文字で絵になり、
二文字で詩となり、
一行になると思想や方向性が出る、といわれるのだそうです。

ご参加のみなさんが、好きな一節を筆で和紙に書きました。


点心は、無茶空茶さん自家製のブリの燻製をはさんだサンドイッチ。
中国茶は、同じくスモークしたラプサンスーチョン。
ともに燻した香りが、よく合います。
世界最古の紅茶で、体熱を上げる効果があるとされます。


お茶を茶杯に注ぐと、うっすらと輪っかができました。
これは「金環(きんかん)」というもので、よい紅茶に限り現れるものだそうです。


次回は、4月16日(火)夜6時30分から開催します。
春の新茶をご紹介できるかもしれません。