テルミン練習会

日曜日の午後、久しぶりにテルミン教室を開催しました。
今月ご参加の方々は偶然みなさん女性で、和やかな雰囲気で進みました。


まず児嶋先生からテルミンのおおまかな説明があります。
右手の動きで音階が決まり、左手の動きが音の大きい小さいを決めること、
演奏者によってピッチが変わるので演奏前に調節することなど。

先生のアドバイスを聞きながら、一人ずつ順ぐりに練習しました。
ピッチを合わせ、ドレミの音階を確かめるところからスタート。
右手のほんの少しの動きで音程が大きく変わるので、そろりそろりと始めます。
ドとレの間は1音ありますが、ミとファの間は半音だけ。
微妙な動きを確かめながら練習を進めました。


テルミンに触ったこともない方、
といってもテルミンは触らずに演奏するわけですが、
とにかく初めて弾くという方も、さいごには「かえるのうた」が弾けるように!
演奏が終わった後は、自然と拍手が起こりました。
最後は児嶋先生の演奏を聴き、練習会を終えました。


次の練習会は決まり次第、ウエブやツイッターでお知らせします。

【中国茶の時間「茶詩・漢詩と中国茶と」】中秋のころ

毎月、季節に沿った花茶中国茶、点心を楽しみ、
時候の漢詩に親しんでいます。


今月は、九月九日の「重陽(ちょうよう)」、
そして八日の「中秋」にまつわる漢詩二編が紹介されました。


一つめは、北宋の詩人、魏野(ぎや)の「白菊」。
晩秋の夜、群がって咲く白菊を灯りとして読書を楽しむ心地を詠んだ詩。
月の出ない暗い夜にあっても、白菊の明るさが際立つ様子が見えるようです。


もう一編は中唐の詩人、劉禹錫(りゅううしゃく)の「望洞庭」。
こちらは秋の月夜。
月光と湖の反射とがよく調和し、磨いていない鏡のようだとあらわした詩。


唐時代の詩は千年以上前につくられたものですが、
どちらも静かな秋の風情が今の世にもしっかり伝わります。


この日の花茶は、菊花茶
中国では、菊は典雅で文人的、
またほかの花が散っても残って咲く強さから「残花(ざんか)」とも称されるそうです。
清朝年間から皇帝への献上品とされてきたことから「貢茶(ゴンチュウ)」と呼ばれたそう。
安徽省黄山産の貴重なお茶です。


湯をさすと、乾いた菊がしだいにふっくらしてきます。
あたりに漂う菊のさわやかな香り。湯をつぎ足しながら、少しずついただきました。
乾菓の「月餅」には、うさぎが杵をつく様子が刻まれていました。

この日の中国茶湖南省の「君山銀針」。生産量がとても少ない「黄茶」に分類されます。
湯をさしてしばらくすると、上からも下からも茶葉が立ったようになります。
この状態が「銀針」と表現され、飲み頃のサインでもあります。

昔、皇帝が飲んだであろう菊のお茶と、めずらしいお茶をしっかり味わいました。
次回は10月21日(火)に開催。
二十四節気の「霜降(そうこう)」を前に、晩秋の風情を存分に味わいます。
お楽しみに。


点心:饅頭(マントウ)
乾菓:月餅、ドライフルーツ、ナッツ
花湯:菊花茶
茗:君山銀針


【英語教室】Free Talk

日本語で「こんなことを言いたい」という内容を
英語で話せるように学ぶ英語教室です。


最近見た展覧会の話や旅の話など、
「フリートーク」クラスですので、話はあちらこちらに飛びます。


クラスの三日前までイングランドに滞在していたというクリスティーン先生。
今回の帰省ではスコットランドの小さな村でも墨のワークショップを開いたことなど
お話されました。


その村で先生が見かけた出来事がおもしろかったので、ご紹介します。
小さな村の中心にある教会の屋根を修理するために、
村民たちはオークションを開くそうです。


手作りのジャムや、畑で栽培した野菜、パン屋さんが持ち込むパンなど……。
それがどんなに素敵なものかを一生懸命にプレゼンし、
できるだけ高値で売ろうとするのです。
オークションですのでいちばん高い値がついたところで契約成立!


これが普通のオークションと違うところは、
収益金は出店者のものでなく、すべて教会に寄付されること。


オークションで集まったお金は屋根の修理のために使われるのですが、
それですべてがまかなえるわけではありません。
ただ、村の人々が「こんなふうにがんばっている。みんなで取り組んでいる」という姿勢を
見せることで、行政も動かせるというのです。


逆にいうと、何もしないままでいると、
いつまで経っても国や自治体は動いてくれないのだそうです。
ほのぼのとした村のオークションの、興味ぶかい一面を教えていただきました。
一度は参加してみたいものです。


英語教室Free Talkは、来月は10月11日(土)午後3時30分から開催する予定です。
詳しくは、こちらでご紹介しています。

【墨ワークショップ】コラージュ





毎回、墨と親しみさまざまな技法を楽しむワークショップです。
今月のテーマは「コラージュ」。
以前に描いた作品や、新たに描いた模様などを組み合わせて、
切ったり貼ったりしてコラージュ作品を仕上げました。


できあがった皆さんの作品を見ると、
黒一色ではない墨のもつ色の幅広さを実感しました。
楽しい作品は、そのまま絵本の挿絵にもなりそうなほど。


お習字や墨絵とはまたちがう、墨ならではの
豊かな個性を確かめながら作品を描きました。
来月は10月11日(土)に開催。新たなコラージュに挑戦します。
詳細はこちらでご紹介しています。

【ウクレレ教室】

ほんわかゆるりと、毎月一曲ずつ練習している「ウクレレ教室」。
今月は、「Mr.Sandman」という曲を習いました。


アメリカのスタンダード・ナンバーです。
1954年に、女声コーラスグループ、コーディッツのバージョンが
全米1位となった、大ヒット曲だそうです。


軽快なリズムとメロディーをイメージしながら練習をすすめました。
次回は8月24日(日)午後2時から教室を開く予定です。

【仏教なぜなに問答】



毎月仏教のふしぎをともに学び、考え、語りあう「仏教なぜなに問答」。

仏説無量寿経」というお経も少しずつ読んでいます。


仏説無量寿経」というお経は、壮大なストーリーからできているといいます。
もとはある国の王であった宝蔵菩薩(ほうぞうぼさつ)さまが
阿弥陀さま(阿弥陀仏無量寿仏)になるまでのいわれが説かれているそうです。


今月は、「弥陀果徳(みだかとく)」と呼ばれるあたりの、
こんな一節を読みました。


(現代語訳)
「宝蔵菩薩はすでに無量寿仏という仏となって、現に西方においでになる。
(略)その仏(ほとけ)の国は、名を安楽(あんらく)という」


「安楽」とは、極楽浄土の別名だそうです。安楽という言葉から広がるイメージについて、
みなさんであれこれ語り、話が弾みました。


お経では「安楽」とはどんなところか、下記のような説明がつづきます。
「その仏の国土は金・銀・瑠璃・珊瑚・琥珀(こはく)・瑪瑙(めのう)などの
七つの宝でできており、実にひろびろとして限りがない。
そのうるわしく清らかなようすは、すべての世界に超えすぐれている」。


何だか、キラキラとまばゆい世界のようです。
このあたりのことについては、また次回で読み進める予定です。
8月は夏休みで、次回は9月16日(火)に開きます。

【英詩を楽しむ】犬の詩


昨年「猫の詩」を紹介したのをふまえ、
今回は犬好きのための「犬の詩」特集となりました。



子どものために作られた英語の詩、
詩人のバイロンが墓碑銘として遺した、犬への感謝を述べた詩、
昭和初期の日本にあって、犬への深い愛情を綴った在野の動物学者で作家の
平岩米吉の『犬の歌』。
絵本や写真集もたくさん回覧しながら、クラスが進められました。


そして今回はなんと、サプライズゲストとして!? 犬が来てくれました。
兵庫県の中原さん家の秋田犬(あきたいぬ)の、たからちゃんです。
何でも武田先生は秋田犬に首ったけなのだそうです。


かわいくて、おとなしくて毛並みがフサフサのたからちゃんに会うと、
みなさん夢中です。
たからちゃんに声をかけたり、毛並みを触ったり、撮影大会となったり。
ほんのひとときでしたが、犬と過ごす時間を満喫していただいたようです。


今年の「英詩を楽しむ」は、今回が最終回。
次回は、来年2015年秋に開講する予定です。
よりパワーアップした内容となりそうです。お楽しみに。