p1**[中国茶の時間]中国茶の時間「茶詩•漢詩と中国茶と」重陽のころ


旧暦の9月9日を前に、今月のテーマは二十四節気の「重陽」。
重陽は、菊の節句
菊の花湯、乾菓の花湯と「菊」づくし。
見て、味わって、菊を愛でました。

きょうの中国茶は、桂花(キンモクセイ)をブレンドした白毫烏龍茶。

江西省の桂花は、黄桃のような甘い香りがします。
一方、東方美人ともいわれる白毫烏龍茶は、ぶどうのような香り。
黄桃とぶどう、芳しい組み合わせが蓋碗のなかで香ります。


きょうの漢詩は、二編。

中唐の詩人、孟浩然の「九日陸処士羽飲茶」。
重陽の日に、陸羽と茶を飲むシーンを描いた詩です。


もう一編は、「鳥鳴礀(ちょうめいかん)」。
中国にある、春に咲く桂花を詠んだものですが、
秋の風情に通じるおもしろさがあります。


点心は、紅茶で炊いた鶏飯。



来月は、11月20日に開催予定です。