【ふしぎがいっぱい 仏教なぜなに問答】

月に一回、お坊さんとともに
仏説無量寿経」というお経を読み、
仏の教えを学び、話しています。


今日は、こんなお話がありました。
「その人の名を思わなければ、
その人の徳を称賛することはできない」。


「名<みょう>」とは、もともと名乗りという意味だとか。
夕方、薄暗くて視界が狭まる頃に、
どこからくるか分からない相手に対して
自分の存在を知らせようとしたことが語源だそうです。


たとえば、と「お母さん」という言葉について説明がありました。
赤ちゃんが「お母さん」と発するより前に、
お母さんのほうから赤ちゃんに「お母さんですよ」とずっと語りかけつづけているのだと。
そのため、赤ちゃんが「お母さん」と呼ぶ頃には、
お母さんという名と存在が確かなものになっているというお話でした。


たしかに。「お母さん」という呼び名がなくては
母の存在を実感することは難しいかも、と納得しました。


来月7月13日(火)午後7時からの回は、
これまでに読みすすめてきたお経の内容を
ざっとおさらいする予定です。