【仏教なぜなに問答】
あわただしい日常にあってひととき、仏教のふしぎをともに考え、学んでいます。
「仏説無量寿経」というお経も少しずつ読み進めています。
今月は、こんな一節を読みました。
「遠離麤言
自害害彼
彼此倶害
修習善語
自利利人
人我兼利」
(口語訳)
自分を害し、他の人を害し、そしてその両方を害するような悪い言葉は避けて、
自分のためになり、他の人のためになり、そしてその両方のためになる
善い言葉を用いた。
これは法蔵菩薩が仏〈ぶつ〉になろうとする時に、どうあったかというシーンが描かれているのだそうです。
自利利人、すなわち喜んでいる人の姿を見て、自分もうれしい。
自分の殻に閉じこもるのではなく、皆が喜べることが自分もうれしいというような……。
それを実践することはできないものの
世俗の価値観におさまらない、仏の世界観を読み、そこから話がはずみました。
次回は7月22日(火)に開催予定です。