【墨ワークショップ】滲み、型、レジスト



 「非常に腹を立ててすさまじい剣幕で
手紙を書こうとする人でも、墨をする間に
十分に冷静になる丈の時間がある」。


明治初めに日本に滞在し、日本人の暮らしを見つめ続けたアメリカの動物学者、
エドワード・S・モースの言葉より。


墨をするどころか、文字を手書きする機会さえ少なくなった現在にあっても、
墨をするのは同じような効用があるようです。


この「墨ワークショップ」でも、墨をするところから始めます。
急いでも、ゆっくりすっても、速度はそれほど変わりません。
このじれったいような時間が、かえって日常から墨の世界へ切り替えるのに役立ちます。


今月のテーマは、「滲み、型、レジスト」。
まず水だけで筆で描いた後に、墨で上書きすると、
水の筆跡もうっすらと見て取れます。


また牛乳で描いた上に、墨を重ねるという技法も試しました。
水分と油分を含んだ牛乳は、墨をはじく性質があり、牛乳の白い跡がしっかり残ります。


そういった技法を用いて、梅雨の時季にふさわしい
雨やアジサイクチナシなどを描きました。
次回は7月12日(土)に開催予定です。
詳細はこちらでご紹介しています。