【英詩を楽しむ】村岡花子と『赤毛のアン』


 「村岡花子と『赤毛のアン』」をテーマに「英詩を楽しむ」を開きました。
村岡花子は、ご存じのように『赤毛のアン』を日本に紹介した翻訳者。
もとは、1939(昭和14)年にカナダ人宣教師婦人が帰国するときに
赤毛のアン』を彼女に手渡したのが、アンに出会ったきっかけなのだそうです。


厳しい統制下にあって第二次世界大戦中に翻訳を続け、
1952(昭和27)年にようやく『赤毛のアン』が出版されました。


本の原題は『Anne of Green Gables』で、「緑の切妻屋根のアン」の意。
彼女は本のタイトルを決めるのに「窓辺の少女」など、あれこれ考えたのですが、
最後の最後に、娘のみどりさんが提案した『赤毛のアン』に決まったのだといいます。


こちらは武田先生の所蔵本。
昭和29年に発行された『赤毛のアン』で、すでにアンティークの風格があります。



「『赤毛のアン』という題名でなかったら、日本でここまで広まっていなかったかもしれません」と武田先生。
ほかにもたくさんの本が登場。すべて赤毛のアンに関係するものばかりです。
アンの舞台になったカナダについて、またアンに登場する英詩について、
絵本や関連本を回し読みしながら、クラスが進みました。
来月は久々に「岩波文庫で読む英詩」シリーズが再開。
5月21日(水)に「シェリー」をテーマに開催します。