【墨ワークショップ】Texture 手ざわり
「非常に腹を立てて、すさまじい剣幕で手紙を書こうとする人でも、
墨をする間には十分冷静になる時間がある」。
そう言ったのは、明治初期に日本に滞在した動物学者エドワード・S・モース。
墨をするプロセスを興味津々で見つめていた、モースの視線が伝わってくるようです。
「墨ワークショップ」では、墨をするところから始め、墨を使ってさまざまな表現を試みています。
1月のテーマは、「Texture 手ざわり」。
貝殻や枯れ葉に石、毛糸や麻布など、テーブルには素材がいっぱい!
そのうちお好きなものを選んで、質感を観察し、描きました。
毛糸のモコモコした風合いや、アルミホイルの硬質さをとらえるのは、なかなか大変です。
墨をたっぷり含ませた「にじみ」や、カサカサの書き味の「渇筆(かっぴつ)」といった
技法を試しながら、墨の世界を遊びました。
ワークショップの最後は、参加者のみなさんの作品を見て回り、
大いに刺激を受けました。
次回は2月8日(土)に「Gradation 濃淡」をテーマに開催します。