【仏教なぜなに問答】


「仏教なぜなに問答」では、
毎月「仏説無量寿経」というお経を少しずつ読み進めています。


このお経では、法蔵菩薩さまが48の願いを立て、
「その願いがすべて成就するならば、
私は阿弥陀仏になります。もし、その願いがすべての人々に行き渡らないならば、
私は決してさとりを開きません」という法蔵菩薩さまの教えが説かれています。


四十八ある願いのうち、今月は二十七願を読みました。
この願では、現代語訳にすると「わたしが仏〈ほとけ〉になるとき、
わたしの国の天人や人々の用いる道具がすべて清らかで美しい。
そこにいる人は何を見ても清らかに見える」と、何にでも敬意をあらわす世界が説かれています。


水の入ったコップも、
クリスタルはクリスタルで美しく、ガラスはガラスで美しい。
プラスチックはプラスチックで美しい。
水道水も敬意を払って飲めば、おいしい…。


また、この願から転じて、こんなお話も出ました。
「一水四見〈いっすいしけん〉」という言葉がある。

その意味は、「一つの水を見ても、四つの見え方がある」ということ。
のどが渇いている人には、飲み水と見えますが、
魚にとっては棲み家に見えます。


同じものを見ていても、見る人の環境や状況によって
見え方や受け止め方が変わることについて、
お話が広がりました。


次回は、4月12日(木)に開催します。詳細は、こちらでご紹介しています。