【中国茶の時間「茶詩・漢詩と中国茶と」冬至のころ】
今月は、冬至にちなんだお稽古を行いました。
日の短き事至る日、古くはこの日を新しい年のはじまりとしたそうです。
はじめに、なつめと金柑を浮かべた湯を飲みました。
この時季に赤いものを食べると災いを遠ざけるいわれがあるのだそうです。
今日の漢詩は、白居易の「邯鄲冬至夜思家」。
ごはんが炊きあがる間に、ひと眠りしていたら
一生分の夢を見た、という内容の詩。
一年があっという間に過ぎてしまったように感じる、
年末の気分にも通じています。
それぞれ好きな一節をお帳面に書き写しました。
点心は、雲呑〈ワンタン〉。
雲を呑む、と書くのは広東語で、
北京語では「餛飩〈ホワントン〉」と書くそうです。
こちらは「混沌としているさま」の意で、
もやもやしていることから転じて「雲を呑む」と記すようになったのだと
説明がありました。
今回は、中国北部の食べ方、干しえびや青ねぎ、香菜といった
薬味を碗の中で好みで合わせ、スープとともにいただくスタイルで
味わいました。
中国茶は、大紅袍。
乾菓は、なつめとぶどう、バナナチップ。クリスマスカラーです。