【文系のための物理学講座「かわいい物理」】力学
今月のテーマは、古典的な「力学」。
まず、「力」の話からはじまりました。
たとえば、二人でひもを引っぱるとき、
同じ力で引っぱっていると、止まって見えます。
止まって見えても力がないわけではなく、ちゃんと力が働いています。
同じように、4方向で引っぱり合って止まっているときは、
力が完全につりあっています。こんなかんじです。
実際に力が働いていることを見て、力には方向と強さがあることを確かめました。
次に、「力は何をするのか」について見ていきました。
止まっているものを動かすには力が要りますが、
速さを変えるためにも力が必要です。
速さを変えるとは?
たとえば、手に持っているボールを離し、上から下へ落ちるとき、
下に行くほど速くなっていることからもわかります。
このような例を通して、ひとには力を加えることはできる。
そして力を加えるときにできることは、加速度を決めることだけである、
ということを学びました。
加速度が関係している身近な例は、こんなことです。
車が急には止まれないこと、
それが交通渋滞を生む原因になることなど。
そんなふうに速さが徐々にしか変わらないことが
実はニュートンの運動の法則で示されていることを学びました。
次回は、11月17日(木)に開催します。テーマは、「確率と統計」。
詳細は、こちらでご紹介しています。