今月の「仏教なぜなに問答」では、
「分別〈ふんべつ〉」と「無分別〈むふんべつ〉」についてのお話がありました。
ふだん「分別がある」というのは考えがあってよいこと、
「無分別」というのは、考えがないことのようにいわれます。
一方、仏教の世界では、
分けられないものを分けて、分かったとするのが「分別」とされ、
たとえばと、「水と湯の違いをどこで区切るのかは、本当は分からない、
でも区切っているのが『分別』です」とお話がありました。
そして、「無分別」は、とらえようがなく、
物事を区別しない広い世界なのだということでした。
このほか、「他力」と「自力」についての
お話もありました。