【英詩を読む】旅のお土産話


武田雅子先生がこの夏に訪れた、イングランドの旅のお土産話。
テーマは2つあり、
〈オックスフォードでのエミリ・ディキンスン学会にまつわるレポート〉と、
エリザベス女王シェイクスピアの時代〉です。


まず、オックスフォードで開かれた、エミリ・ディキンスン学会について。
学会で取り上げられた詩に挿し絵をつけた絵本を2冊朗読。
そして、新しく発売されたDVDを鑑賞しました。
このDVDは、ディキンスンの詩の世界を映像化したもので、
実際にディキンスンが暮らした家の庭などで撮影されています。


もうひとつのテーマ〈エリザベス女王シェイクスピアの時代〉については、
エリザベス女王にまつわる3つのお城:Hever Castle(エリザベスのお母さんの城)、
Penhurst Place(エリザベスの臣下にして詩人のシドニーの城)、
Hatfield House(エリザベスの少女時代の城)の写真集を見たり、
エリザベスに仕えた有名な家臣・シドニーの詩を読んだりしました。


また、シェークスピアの戯曲が数多く上演されることで知られるロンドンの劇場、
グローブ座についてのお話もありました。
武田先生は今回、グローブ座でシェークスピアの歴史劇「ヘンリー8世」を観劇したのだそうです。
ヘンリー8世テューダー朝イングランドの王で、エリザベス女王の父親です。


シェークスピアについては、旅の収穫品でもある、めずらしい絵本も披露されました。
『The LIFE and TIMES of WILLIAM SHAKESPEARE』というもので、
シェークスピアの人生や作品が、細かな絵とともに紹介されています。


シェークスピアの手紙や詩、戯曲などが、
飛び出す絵本のように立体的に盛り込まれていて、じっくり読みたい豪華な内容です。
ほかにもイングランドの田園風景やティータイムといった
旅のスナップショットでも盛り上がりました。