【文系のための物理学講座「かわいい物理」】磁石

今月のテーマは、「磁石」。
電気と並んで身近な磁石について、その性質や
電気と磁石の関係についてお勉強しました。


まず、電気と磁石の違いについて。
電気はプラスだけのものとマイナスだけのものがあるのに対して
磁石は、一つの磁石のなかにN極とS極のどちらも持っているのが大きな違いです。


たとえば、丸い小さな磁石ひとつにもN極とS極があります。
その磁石を積み重ねて棒磁石にすると、
棒磁石の一方の端がN極に、そしてもう片方がS極になります。
そして一つひとつの小さな磁石に戻すと、それぞれにN極とS極が戻ります。
当たり前のようですが、実際に目にするとなんだか不思議です。

また、しばらく磁石にくっつけておいた針を使って、方位磁石にするという実験も。
これは、磁石につく金属をしばらく磁石につけておくと、
磁石になるという性質を利用したものです。
磁石を帯びた針を紙に刺して水に浮かべると、方位磁石になりました。
針は、北と南を指しています。


このほか、磁石に電気を通すと力が発生する、という性質を用いて、
単極モーターにエナメル線をのせグルグル回す、という実験も。

磁石のはたらきを目で見て確かめる、楽しい実験が盛りだくさんでした。
8月は夏休みで、次回9月15日(木)は「力学」について学びます。