【中国茶の時間「茶詩・漢詩と中国茶と」】小満のころ

春の果物が実る時季、二十四節気の「小満」のころ。


まずは、八十八夜に摘まれた、
日本の新茶・嬉野茶を、茶杯で一口ずついただきました。


黄先生が選んだ詩は、「四時田園雑興」。
晩春の静かな田園風景をうたった詩です。
その詩のお好きな一節を、筆でお帳面に書き写しました。

今回の中国茶は、新しい趣向を試してみました。
明時代の「製茶新譜」という書にあるお茶の淹れ方です。


まず磁器製の茶壺に、茶葉とジャスミンのつぼみを三段重ねに入れ、
上から笹の葉で覆って、しばらく湯煎にします。
湯煎した後に茶葉を取り出し、少し乾燥させてから
お茶にして飲むというもの。


時間をかけて、悠長にお茶を味わう、
そんな明時代を思わせる趣向を楽しみました。

今月の中国茶は、六安瓜片、茉莉花、笹
乾菓は、なつめ、瓜子
点心は、割包(自家製チャーシュー入り蒸しパン)。

来月は、夏至にちなんだお茶と漢詩を予定しています。