【中国茶の時間「茶詩・漢詩と中国茶と」】小満のころ
まずは、八十八夜に摘まれた、
日本の新茶・嬉野茶を、茶杯で一口ずついただきました。
黄先生が選んだ詩は、「四時田園雑興」。
晩春の静かな田園風景をうたった詩です。
その詩のお好きな一節を、筆でお帳面に書き写しました。
今回の中国茶は、新しい趣向を試してみました。
明時代の「製茶新譜」という書にあるお茶の淹れ方です。
まず磁器製の茶壺に、茶葉とジャスミンのつぼみを三段重ねに入れ、
上から笹の葉で覆って、しばらく湯煎にします。
湯煎した後に茶葉を取り出し、少し乾燥させてから
お茶にして飲むというもの。
時間をかけて、悠長にお茶を味わう、
そんな明時代を思わせる趣向を楽しみました。