【詩でめぐる英国の旅】イングランド南部その2 ハーディとシェリー

英国を北から南へとたどる「詩で巡る英国の旅」シリーズは回を重ね、
イングランド南部まですすみました。
今月は、イングランド南部出身の詩人ハーディとシェリーの特集です。


ハーディは、生涯に950編もの詩と小説を発表した多作の詩人。
故郷・イングランド南西部ドーセットの自然が、作品の中でたびたび描かれています。


シェリーの「西風に寄せる賦〈ふ〉」は、
5連つづく詩の最後の一節「冬来りなば春遠からじ」が
日本でも知られています。


ここでいう「西風」とは、日本でいう「東風〈こち〉」、
つまり春を呼ぶ風をあらわしています。


西風は、春をあらわすモチーフとしてよく使われているそうです。
西風の妖精が描かれている、ボッティチェリ
ヴィーナスの誕生」や「春」といった絵と映像を見ながら
詩の世界への想像をふくらませました。