【中国茶会】小満のころ


立夏を過ぎて、二十四節気の「小満」のころ。
小満は、物事がほぼ満足のいく状態に入る時期とされています。
実際には、麦が穂をつけたり、梅や梨の小さい実ができてくる頃です。
そして、花の王といわれる
牡丹が咲くのもこの季節です。


その牡丹にちなんで、中国茶安徽省の「緑牡丹」を。
緑茶の新芽を集めた、職人の手による細工茶です。
湯をさすと、牡丹のようにふわっと茶葉が広がります。

また、この季節に出回る新生姜や山椒、
すだち、氷砂糖を浮かべた湯も楽しみました。
点心は、笹団子。
乾菓は、干芋、わさび豆、餅乾。


漢詩は、「登科後」「再下落」「牡丹」の3つの中からお好きな一節を選んでお帳面に書き写しました。
「登科後」と「再下落」は、中国の官吏登用試験の科挙にまつわる詩です。
唐の時代、長安では牡丹の咲く時期に科挙の合格発表が行われたそうで、
牡丹とともに合格者が大喜びする様子を筆で綴りました。